プロローグ

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「春、ちょっと」 「ん?」 「食器片付けるとき、『見て』もらっていいか」 「え?なんで?」 「確かめてほしいんだ。いいだろそれぐらい」 「・・・でも、どうやって触ればいーの?一歩間違えたらセクハラだかんな」 「そりゃあ、埃ついてますよーとかなんとか言えばいいじゃんか」 「あぁー。ってか、西山」 「ん?」 「なんであの娘にこだわんの?」 「・・・んー・・・なんか、あの娘だけは 他の娘と違う気がする、から・・・」 きっと きっと変えてくれる。 なぜか強く、そう思うから。 「何それ・・・」 「お前が『見て』くれればそれで全部わかるから。だから見てくれって頼んでんだよ」 「俺が見たってわからない事もあるけど」 「それはその時」 「ポジティブー」 「ほら、あの娘食べ終わったみたいだぞ。行ってこい」 「ったく、人使い荒いよなお前・・・」 春が軽い舌打ちをすると、彼女の方へ向かった。
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