第1章

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――時は1ヶ月程前に遡る。 『ではマーズ様お願いします。』 重々しい雰囲気の中、アトランティス国の閣僚会議が行われていた。 今日はいつもの会議ではなく緊急会議で、閣僚達は集められた。 そして閣僚達はあの日が近づいているのを察知している為、会議室が重々しい雰囲気になっているのだ。 マーズという人物は戦士に魔法を教える教官の1人であり、アトランティス軍、軍団長3人の中の1人である。 年齢は40代前半だが若く見え、穏やかな雰囲気を醸し出すいわゆるイケメンだ。 『えー、皆様もお気付きのようですね。エニス島の監視班により魔力異常が感知されました。近々魔物による進軍が考えられます。』 緊張感の欠片もなくマーズは淡々と報告した。 閣僚達はやっぱりか…とため息をつき、会議室は意気消沈した。
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