4人が本棚に入れています
本棚に追加
――時は1ヶ月程前に遡る。
『ではマーズ様お願いします。』
重々しい雰囲気の中、アトランティス国の閣僚会議が行われていた。
今日はいつもの会議ではなく緊急会議で、閣僚達は集められた。
そして閣僚達はあの日が近づいているのを察知している為、会議室が重々しい雰囲気になっているのだ。
マーズという人物は戦士に魔法を教える教官の1人であり、アトランティス軍、軍団長3人の中の1人である。
年齢は40代前半だが若く見え、穏やかな雰囲気を醸し出すいわゆるイケメンだ。
『えー、皆様もお気付きのようですね。エニス島の監視班により魔力異常が感知されました。近々魔物による進軍が考えられます。』
緊張感の欠片もなくマーズは淡々と報告した。
閣僚達はやっぱりか…とため息をつき、会議室は意気消沈した。
最初のコメントを投稿しよう!