第2章 白百合の君
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すべて仕組まれている――。 そう言っても過言ではなかった。 「なんだこれ?」 早乙女の手に渡された白い封筒。 薔薇の模様がついた随分少女趣味なものだ。 「それはっ……!」 そいつを見た途端 マナの顔色が変わる。 「手紙。紛失物の中にあった――差出人、君だね?」 ゆうるりと結った髪に手をやり 浅霧が乾いた声で言った。
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