第2章 白百合の君

16/40
前へ
/40ページ
次へ
「僕が嫌いなんじゃない――君、他に好きな人がいるんだ?」 言うと 青ざめたマナの目の前で 「――本当に嘘がつけないね」 呆れたように笑って 早乙女は無遠慮に手紙の封を開ける。 「宛名がない」 中からも同じ絵柄の 美しい便箋が現れた。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

91人が本棚に入れています
本棚に追加