第2章 白百合の君
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「ねえ君みたいな可愛い子が好きになる女性は、一体どんな人?」 わざとらしく便箋を開きながら 早乙女は赤い舌を出す。 「いいかげんにしてくださいっ……!」 「おっと」 こんな面白いショーを 途中でやめさせるわけにはいかない――とでも言うように。 「いいじゃないか。お茶会の余興さ」 寮長の取り巻きたちは 暴れるマナを両脇から押え込んだ。
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