第2章 白百合の君

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マナは色を失くした唇で叫んだ。 「やめて……!」 後輩の悲痛な声になんて耳も傾けず。 好奇心だけ宿した 子供みたいな丸い目をして。 「いいじゃないか。告白するいい機会を得たんだと思いたまえ――。そうだ!僕が代わりに読み上げてあげよう」 早乙女は悪気もなくそう言った。
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