第2章 白百合の君
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「お願い……なんでもしますから……」 勇気を振り絞った懇願も 自由人の耳にはすでに聞こえちゃいない。 「ふうん。ずいぶん詩的なラブレターじゃないか。素晴らしいよ――子犬ちゃん」 手紙越し からかうように寸止めのキス。 まわりはどっと笑った。
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