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「それなのに…
司の事は、もういいんですか!?」
「私ね…
実は、彼の子供を妊娠してたの…
あの日、あなたと最後に病院で会った日に、妊娠の事が分かって…
司、あなたを置いて、私を追い掛けて来たでしょ!?」
あの時の事を思い出すと、胸が傷んだ
「司も、私が妊娠してるって事を知って、心配して来てくれたんだけど…
あの時、司に言われたの…
彼とちゃんと話しをしなきゃ駄目だって…
それにね、はっきり言われちゃったわ…」
そう言って、私の顔を見ると
「傍に居てほしいのも、傍に居たいって想うのも、あなたしか居ないって…」
(司…‥)
「それを聞いて、私も想ったの…
私が、本当に傍に居てほしいって想ってるのは…
やっぱり…
彼が浮かんだわ…
妊娠したからってだけじゃない…
自棄になって、司やあなたに迷惑掛けたけど、やっぱり私がずっと心に想ってるのは、昔も今も彼なんだって…」
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