24 計略-3

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「あっ!?」 っと言う間に、メガネを外されて、ど近眼の私は、視界がぼやける。 これでは、反撃するにも、逃げるにも不利だ。 ――ひっ、 卑怯者っ! メガネまで取ることないじゃないっ! 「言っておくが、このフロアには、二部屋のぺントハウスしかないから、一般客は出入りしない。その上、お向いさんは、あいにく今日は留守でね」 くっくっと、男は、喉の奥で勝ち誇ったように笑う。 「そもそも、防音対策は万全だから、部屋の外には音漏れはしない設計だ。それでもかまわないなら、思うぞんぶん、叫んでみるといい」 「!?」 ぬるりと、 喉元に、湿気を含んだ生温かいモノが這う感触が走り、 思わずのけ反った。 「やめ……っ」 続けて同じ場所に、湿った熱と、チクリと刺すような痛みが走る。
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