24 計略-3

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――何? ヤケ酒? あまりの奇行に、思わず動きが止まった。 次の瞬間、あごを掴まれて強引に上向かせられる。 「なに……っ……んん!?」 抗議の言葉は、私の唇から飛び出す寸前に、敵のそれで塞がれてしまった。 口腔から喉へ、更に食道へ。 意思に反して強引に、かつ大量に流し込まれるワインに、激しくむせかえる。 口からあふれ出したワインが、喉を伝い、胸元を濡らしていく。 口腔を満たすワインの中に、明らかに異質な、硬い小さな固形の感触が交じり、ぎょっと目を見開いた。 ――さっきの、カプセルだ! どう見ても、怪しげな薬が入っていそうな、白いカプセル。 あれは、自分が飲むためじゃなく、私に飲ませるため? ぞぞっと、 背筋に、戦慄が走る。
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