第1章

5/5
前へ
/50ページ
次へ
その発明は人類に多大なる恵みを与えるであろう世紀の大発明だ 和の国の他の科学者や各国の科学者はこれを機に魔石の応用化を図るが、誰も彼もエネルギーを取り出すまでには至らない まぎれもなく高城昭仁は天才なのだ …だが、これだけでは終わらなかった 圧倒的な力に恐れを抱くのはごく自然なこと 今回の"HERO"も例外ではない それがあれば、世界を滅ぼすこともそう難しくはない そこで、各国は抑止力として自国にも数着寄贈してくれないか、と提案 平和主義国である和の国はそれに対し首を縦に振った だが、寄贈するほど安価なものではないので相応の魔石との物々交換によって各国は"HERO"を手に入れた この時、誰しもが永遠の平和と世界の発展を夢見た …それ故誰も気づかなかった これはただの序章だと 「やっぱ、偉いもん作っちまったかなぁ… 世界を護る、準備しとかねえとな…」 そう、ただ一人を除いては…
/50ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加