久我 龍二様

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「大丈夫…?」 テーブルにカップを置きながら尋ねる。 「あ、ハルちゃん!なんかご馳走になっちゃってごめんね~!」 「…ハル、ありがとう。」 「ご馳走さん。」 「そんなっ!むしろ、こんな残り物でごめんね‥」 事前に知らせてくれたら、もっとちゃんと用意出来たのにな… 「いやいやいや!充分だって~!てか、初訪問のうえに手料理まで食べれて俺、幸せですっ!」 「…俺も。」 そう言って2人とも嬉しそうに笑うから、俺も嬉しくなった。 それから珈琲を飲みながらわいわい話してたら、あっという間に時間は過ぎていった。 「…あ、もうこんな時間だったんだな。」 「え、やばっ!寮になんにも連絡してないー!」 落ち着いて話すケイ君とは対照的に、あわあわと焦り出すモモちゃん。 「何、なんかあんの?」 「…一応、寮の門限がある。」 「えっ、そうなの!?」 「俺とりあえず寮長に連絡するわー!」 そう言って、慌てて電話をかける。 「門限って何時?」 「…23時。でも連絡入れたら0時までに戻れば大丈夫。」
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