久我 龍二様

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「そうなんだ‥ って、もう23時過ぎてるよっ!?」 「…うん、だね。」 えと、なんでケイ君はそんなに落ち着いてるんだろうか… 「まぁ、走れば十分0時には間に合うよな。」 「…うん。」 「そ、そっか‥」 みんなバスケ部で鍛えてるもんな‥と少し安心していると、 「寮長には連絡入れたー。」 通話を終えたモモちゃんがそう言ったので、それぞれ帰る準備を始めた。 「「「お邪魔しましたー。」」」 「こちらこそ、来てくれてありがとう!」 「明日はちゃんと来いよ。」 「うんっ」 「ハルちゃん、また遊びに来てもいー?」 「…俺も、また来たい。」 「もちろん!また、いつでも遊びに来てねっ」 玄関まで見送り、3人は帰って行った。 時々振り返っては手を振るモモちゃんとケイ君と、早く家に入れって怒るリュウに自然と笑みがこぼれる。 俺は、3人の姿が見えなくなるまで見送った。 今朝はあんなに行きたくないって思ってたのに、 今は‥明日学校に行くのが待ち遠しくて仕方がない。
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