梅雨

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「えっ!?」 「俺、もやしみたいだよね…」 「ごめん!気にしてたの…?」 「………………」 「うわっ!ほんと俺、無神経でごめん!ただ、なんか綺麗だなって思って!」 「…………?」 綺麗…? もやしみたいなのに…? 「うわっ!ごめん変な事言って!とにかく、そんなの気にするなっうん!」 なぜか1人慌てている陽介君。 小麦肌は無理だとして。 少しは筋トレでもしようかな…と、密かに思った。 「…2人とも、そろそろ行こ。」 ケイ君にそう言われ時計を見ると、もう開始数分前になっていて、俺達は急いでグランドに向かった。 今日の授業は持久走だった。 「っはぁ… はぁっ…」 遅いながらも、一定のペースでグランドのトラックを30分間走りつづける。 最初はケイ君と陽介君と一緒だったけど、合わせてもらうのも悪いので先に行ってもらった。 他のクラスメイト達も、最初は喋りながら走っていたりでがやがやしていたが、今やそんな余裕はなく、みんな己の限界と戦っている。
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