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3人はホッと息を吐いていた。
「晴、ヤバかったね…」
「あぁ。あの色気は半端じゃなかったな…。」
「…エロかった。」
「薄々は感じてたんだけど。晴ってさ、自覚、ないんだね…。」
「あぁ。周りの目にも気付いてないようだな。」
「「「…………」」」
残念なものを見る眼差しで、一生懸命に着替えている晴を見つめる。
そう…
先程の晴は、その場にいた生徒ほとんどが目を奪われるほどに、ヤバかったのだ。
雨に濡れてはり付いた体操服姿は、細い身体の線をくっきりと表し。
微妙に透けていて、それが肌の色白さと合わさって、息をのむ雰囲気を醸し出していて…
濡れた髪や、そこから滴る雫からも、色気が溢れていた。
しかし、当の本人は、面白いほどに全く気付いていない…。
ド天然で。
無自覚過ぎて危険で。
でも放っとけなくて。
そんな所も含めて、可愛い奴だな…と、3人は思っていたのだった。
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急いで着替え終えた俺は、濡れた体操服をビニールバックに詰め込んだ。
(タオルは、洗濯してから返そう!)
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