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俺が着替えたのを見て、ようやくケイ君達も着替え始めた。
借りたタオルでガシガシと頭を拭きながら、陽介君にもう一度お礼を言って、洗って返すことを伝えた。
次の日。
洗濯したタオルを袋に入れて家を出る。
今日から俺も半袖の仲間入り。
朝は少し肌寒いので、ニットベストを着た。
長袖は湿気ではり付くので、半袖は涼しくて快適だ!
軽い足取りで学校へと向かった。
(また、やたらと視線を感じる…)
学校に着いた途端、そう思った。
その視線を見ないように、急いで靴を履き替え教室に向かった。
「お、おはよ!澤村っ!///」
「おはよ!夏服、似合うな!///」
「おはよう!///」
「おっおはよう!」
教室でクラスメイト達に挨拶を返して、自席に着く。
2年になってから、こうしてクラスメイトとも言葉を交わすようになった。
1年の時は空気と化していた俺からすると、ものすごい進歩だ。
みんなすごく良い人で。
よく声をかけてくれるので、人見知りな俺でもこうして話せるようになってきたのだった。
………まだ、緊張はするけど。
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