梅雨

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教科書を机に入れていると、ケイ君と陽介君がやってきた。 (あ、来た…!!) 「おっおはよう!朝練、お疲れ様!!」 「…はよ。…ハル、夏服だ。」 「おはよ!ほんとだ!なんか、新鮮だねっ!」 ((ってか、色白いし。腕、細……)) と、目が釘付けになる2人。 「陽介君これ… ありがとうございましたっ!」 と言って、借りてた物を手渡す。 「ぁ、うん!なんか、わざわざゴメンな。」 申し訳なさそうに受け取る陽介君。 昨日、そのまま返してくれたらいいって言ってくれたんだけど、俺は洗濯して返すって譲らなかったんだ。 (だって、そう言うのはちゃんとしないとねっ!うんうん!) 「と、あれ?何か入ってる…。」 さっそく見つかってしまった、小さな包み。 「あの、お礼に作ったんだ。…良かったら食べて」 へへへと笑いながらそう言うと、陽介君は驚いた顔で包みと俺を見る。 なんか、ただ返すのは申し訳ないなと思ってクッキーを焼いて、添えてみました。 (陽介君、甘いの平気だったかな…?)
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