梅雨

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さっきの表情はどこにいったのか、ニコリと笑いながら言った。 「てことなんで、部外者の人たちは俺の邪魔しないで下さいね。」 その笑顔のまま、さらっとすごい事を言った。 怖くて見れないけど、きっとリュウは怒ってるに違いない…。 「それじゃ、ハル先輩またね。」 そう言って、爽やかに去って行った。 ほんと、度胸のある子だ。 「ぅわー、部外者って酷くない!?」 「…今、すごいイラッとした。」 「チッ…生意気な奴。お前も、いつの間にあんな奴に懐かれてんだバカ。」 「いや、俺もよく、分かんなくて…」 ほんとに謎だ。 入学式にたまたま出会っただけで。 それで、ひひ一目惚れとかっ!! ちなみに、告白された事はみんなには伏せている。 謎だし、恥ずかしいし言えない! 雰囲気で、3人が少し苛立っているのが分かる。 リュウはともかく、モモちゃんとケイ君が怒るとか見たことなくて、俺は慌てて言った。 「ぁあの、さっき確かに口は悪かったけど、悪い人じゃないんだよ……たぶん…」 「…たぶん、なんだ?」 クスリと笑うケイ君。 うぅ…だって、俺もまだよく知らないし。 でもなんとなく、そんな気がするんだ。
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