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久々に腹が立った俺は、あれからリュウを避けている。
リュウは普通に部活後とか、いつも通りメールしてきたけど、俺は無視した。
(ちょっとはリュウも反省したらいいんだっ!)
昼休み。
いつものように、昼ご飯を持ってケイ君がやってきた。
「…ハル、行こ?」
「ご、ごめん!今日は…行かない。」
「……怒ってる?ごめん。」
「ち、違っ!俺が怒ってるのはリュウに対してで!…その、まだ、顔合わせたくなくて…」
自分でも、変に頑固で、子供っぽいなと思うけど。
昨日の今日で、またリュウを見たらムッとしてしまうから。
「…じゃあ、2人にはクラスの奴と食べるってメールしとくよ。」
そう言って、近くの空いてる椅子を引き寄せて座るケイ君。
カチカチとメールを作成している。
「えっ…ケイ君、行かないの?」
「…うん。今、連絡した。」
「え、でも……」
まさか、俺の変な意地に付き合ってくれてるのかな…?
だとしたら、すごく申し訳ない!
俺など気にせず、行ってもらおう!
そう言おうとすると…
「…俺が、ここで食べたいから。」
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