序 闘刀

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序 闘刀

安芸に程近い、二岐の道の袂。 そこには、何時の頃から、なのだろう。 一本の太刀が、刺してあった。 深々と地を穿つそれは、幾年かの風雨を受けて尚。 そこに、在り続けた。 しかし、ある時。 暗雲からの、一閃の稲妻が、それを打ち。 太刀は、ぼろり、と崩れた。
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