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「優、お前すげぇな~…俺、思いの外秀也の喋り方が上手くて怖かった」 「私も~、秀也、アンタ凄いね」 「うっへへ」 「キモい、近寄んな」 秀也が調子に乗って、気持ちの悪いにやけ顔をしたので、止めさせた 「泣くぞ?俺、そろそろ泣くぞ?」 「知るか馬鹿」 あ、泣いた 俺のせいじゃな…俺のせいだな 「ちっ…おら、汚ねぇからこれで顔拭け」 再びハンカチを…うわっ、顔きたなっ……ポケットティッシュを渡した 「えぐっ…えぐっ、ぶびーーー!!」 秀也は受け取ったティッシュで盛大に鼻をかんだ …ハンカチ渡さなくて良かった 「って言うか秀也、この話をしてるってことはまだ何かあんだろ?」 「あ、うん。実はどうやらその社ってのが学校のすぐ側にあるらしいんだわ」 「へぇー、もしかして夜鬼神社の事?」 「あ、それそれ」 瑠璃が言った神社…確かに学校の裏の小道を登ってったところにひっそりとした神社がある まさかそんなレジェンドが…以外と近くにあるなんて思わなかったわ 「でさ、その神社に丑三つ時に行くと、小夜姫が自分の世界に連れていくらしい」 「何でよ?」 和希が秀也に訊ねる 「んー、よく分かんないんだけど、小夜姫って生きてる頃ボッチ歴が長かったから、仲間がほしいのか…あるいは、呪いかじゃね?」 「え、何てはた迷惑な…」 「優…みもふたもないこと言いなさんなよ」 瑠璃が呆れて苦笑いしている 「だって、何でそんなノスタルジック感じるレベル遥かに凌駕してんだろ、その伝説」 「まあね~」 「そんな昔のど腐れ糞女が俺らに迷惑かけるとか…有り得ねぇだろ」 そもそも、その伝説が本当かどうかも分かりゃしねぇとあっちゃ、踊らされる方が馬鹿だろ 「だから、今夜学校が終わったら丑三つ時…午前二時に夜鬼神社に行って噂を確かめましょー!!」 ほら、来た まんまと踊らされる奴が 「お、いいんじゃね?明日は土曜日で暇だから丁度いいじゃん」 「面白そ~」 踊らされる奴が沢山…だと 「俺は行かないからな」
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