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こんなことをしてるくらいだから何となく予想はついているとは思うが、今は真夏でるわけで 夏特有の湿った空気が肌にまとわりつき、自分の汗がベットリと着ているTシャツを濡らした 「はぁ…」 瑠璃が息を切らしている 確かに、この道は長くはないが、結構な坂道だから疲れるのだろう 「くはぁ~…」 秀也…一番乗り気だったくせに、一番バテてんじゃねえか なんだよこいつ 「優…待ってー」 「あぁ、もう煩い 和希、お前は瑠璃を引っ張ってけ。俺は秀也を連れてくから」 「分かった。瑠璃、俺のリュックのどっか掴んでろ。引っ張ってってやるから」 「うん…」 瑠璃は和希のリュックから伸びている紐を掴んで、和希が歩いていく それに引っ張られて、瑠璃も歩く …それ、いいな、楽そう… 「おい、秀也。俺のリュックのどっかに掴まれ。引きずってやっから」 「……」 「……」 無言で手を出すのは、どういう意味だ? 「…」バチンッ!! 「いったぁ!?」 無性にイラついたので、取り合えずその手を叩き落とした 「ひっでぇ…手を引っ張ってほしかった…」 「そうしたいなら、まず自分の口ではっきり言え。そうしないと相手には伝わらないからな」 「はい…」 最終的に、俺が秀也を米俵の如く運んだ方が楽なことに気付き、実行した 本人の自主性? 知らねぇなぁ、俺は自分の方が頼りになると考えてるんでね
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