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季節はすっかり変わり、紅葉の色づく秋になっていた。
服装は半袖から長袖に代わり、上着を羽織らなければ寒く、息はちょっぴり白い…。
みらいの服も衣替えして、可愛らしいピンクのコートを羽織り、元気に保育園に通っていたのだが…。
『みらい…、やっぱりそのコート、袖が短いよ…。
違うコート着ればよかったのに…』
「みらいはこのコートが好きなの」
そう、みらいはこのコートがお気に入りなのだが、さすがに去年買ったコートは、成長の早いみらいには、少々小さくなっていた。
それでも、着ていくと言ってきかない。
この頑固な所は、一体誰に似たのだろうか?
『みらい、日曜日にコート買いに行こうか。
ピンクの可愛いコートを』
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