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と言った途端、目の前には保育園が見えて、みらいは走って行ってしまった。
『もぉー、みらいったら…。
もう親離れってやつ…、寂しい…』
最近のみらいは、ちょっと大人びて来ていると言うか…、自立心が出て来たと言うか、親としては寂しい限りなのであります。
そんな寂しい思いを、アキは百合子の店で話していた。
「みらいちゃん、もう親離れ、それはアキちゃん寂しいよね」
「みらいは変にしっかりしてるからな。
そのうち、うるさいなとか言われて、手なんて繋いでもらえねーかもな」
なんて、百合子と純は笑っていた。
『もぉー、百合子さんも純くんも笑い事じゃないんだから…。
三歳で親離れされたらたまんないよ…』
アキは思わずため息をつく…。
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