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そんな笑い声と共に、また一日が始まっていく。
純は若さのせいか、店の仕事にもすっかり慣れて、百合子は店を空ける事が多くなり、アキと純の二人で店に居る事が多くなっていた
あれ以来、晃司は姿は見せず、店も休業したままの状態。
純は何も言わないが、きっと晃司の事が気になっているに違いない…。
純だけではない、アキも気になってはいるのだが、どうも話を切り出せない…。
下手に触れない方がいいのかとも思う…。
「アキちゃん、私は出掛けて来るわね。
後は宜しくね」
『あっ、はい、いってらっしゃい』
百合子はそう言って、そそくさと出掛けて行った。
「お袋、絶対男に逢いにいったんだぜ」
純がポツリと言って、アキは納得する。
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