第1章

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呆然とする意識。 めまぐるしく変化した状況に、頭がついていかない。 ついさっきまで、絶望の二文字を味合わされていたのに、気づいたらファンタジー世界。 訳が分からなすぎて、声も出ない。 そんな俺の目の前に、突然現れた…いや、 俺に向かって歩み寄ってきていたのだが、俺が気づかなかった。 小さくて、目がぱっちりとしており、少しウェーブがかった金髪の少女が…目の前に居た。 「何してるの?そんなアホみたいな顔して。」 「えっ…。」 未だ脳の回転は乱れたままで、言葉に詰まる。 少女は興味深そうに、俺を見ていた。 「君、この辺の人じゃあないよね。全然見ない顔だもん。もしかして…異国者?」 異国者。 たしかに間違いではないが。 どう説明しようか迷い、言葉が出ない。 「ねぇ、異国者なの?違うの?どっち?」 幼稚な声で質問を重ねてくる。 どうするか。 異国者だと答えたら、まずい事になりそうな気がして…。 「…異国者では…ない。」 細々と、そう答えて…しまった。 途端、 「やった! じゃ、ガールフレンドになってあげる♪」 ……、 「…。は?」 瞬間、 俺の頭の中に、 新たな記憶が書き加えられた。
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