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彼女の言葉を聞いた途端、
目の前が真っ白になり、
気づいたら、また異空間に居た。
辺りは薄黄色で、きらきらと白い星が輝いている。
そして、またしても目の前に…。
今度は…
「ども~♪初めましてだね♪
僕の名前は、オネイロス。この世界の中心に住んでる神様だよ♪
よろしく!」
きゃは♪とでも言いたげな笑顔で締めくくられたセリフ。
そう…今度は、
目の前に…神が居た。
長身で白髪。そしてなぜかスーツに身を包んだ神。
性別は男だろうが中性的な感じだ。
そんなことより…
「なんなんだ…。いったい。」
そう、落胆するしかなかった。
「まぁ、そう思うのも無理ないよね。
いきなり学校から異世界へやってきて、いきなり告白されたと思ったら僕が出てきた。
うんうん♪」
なぜか最後が楽しそう。
「何か疑問に思うことはあるかい?」
…ん?…疑問?
そういえば、
頭が乱回転しっぱなしで、
ただ驚いてばかりだったが…。
落ち着け…。
と自分に言い聞かせ、状況を整理する為に集中する。
まず、
なぜこの世界(アガルタ)に来てしまったのか。
「それは君が、絶望の極地に達したからだよ。」
…。
納得している自分。
次の疑問…、
「なぜ彼女が、異国者じゃないと分かった途端に告白してきたか…。
不思議に思わない?」
まるで、
思考を先読みされたかのように
神が言う。
言われてみれば、確かに変だ。見ず知らずのヤツにいきなりコクるなんて。
「なぜ彼女がそう言ったのか…。
君が望んだからだよ…。
…元の世界で。」
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