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再び、彼女の前に戻る。
そこには、笑顔の彼女が居た。
ひとつ、深呼吸。
落ち着く。
「あんた、名前は?」
「ネガ・シーナだよ!みんなはネガちゃんって呼ぶよ♪」
「俺は頑(がん)だ。…ホントに、彼女になってくれんのか?」
正直、目の前の彼女は
かなり可愛かった。
背は低いが、とびきり明るい笑顔が、よく似合っていた。
そして金髪!金髪は…やはりいい!!w
内心で思いっきりグーサインをしていると、彼女が口を開く。
「う~ん、いいよ♪だって、異国者じゃあないんでしょ?全然オッケー!
ねぇねぇ、がんちゃんって呼んでいい?」
物凄くハツラツと話す彼女。
心が軽くなる。
「じゃあ、シーナって呼んでもいいか?」
「うん!」
嬉しそうに、彼女はうなづいた。
笑顔をシーナに向け、自分で立ち上がり、空を仰ぐ。
絶望のどん底に居て、
光など全く見えない暗闇から
今は青々とした大空の下。
気持ちが少しだけ…、前を向いた。
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