第2話

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「……さぁ」 当然、答えられる訳がなかった。 「そう」 すぐに返された言葉。 「二次会、どうしたんですか。主役なのに」 追求されなかったことにかこつけて、違う質問を彼に突きつける。 「行ったよ。でも、すぐにまた場所変えようってことになって、そうしたら、向かってる途中に電話が鳴って」 微笑みを浮かべたまま私の問いに答え、ガードレールからスッと立ち上がった彼。 「皆を先に行かせたら、道に迷っちゃってさ」 コツ、コツ…と靴音を鳴らし、私にゆっくり近づく。
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