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「……さぁ」
当然、答えられる訳がなかった。
「そう」
すぐに返された言葉。
「二次会、どうしたんですか。主役なのに」
追求されなかったことにかこつけて、違う質問を彼に突きつける。
「行ったよ。でも、すぐにまた場所変えようってことになって、そうしたら、向かってる途中に電話が鳴って」
微笑みを浮かべたまま私の問いに答え、ガードレールからスッと立ち上がった彼。
「皆を先に行かせたら、道に迷っちゃってさ」
コツ、コツ…と靴音を鳴らし、私にゆっくり近づく。
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