第2話

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「え?どこから仕入れてきたの?その情報」 「会社中、その噂で持ち切りですよ」 「へぇ。そうなの?知らなかったな。そんな噂されてるんだね、俺」 「で?で?どうなんです?本当なんですか?」 上手くかわされていることに気づかず、しつこく質問を繰り返す女子社員。食いつくね。と答えを誤魔化して、ははっ。と笑う神崎さん。 「……」 白々しい。と思う。 けど、そんな質問をする方も馬鹿だと思う。 相手は神崎グループの御曹司。次男とはいえ、婚約者の一人や二人くらいいなくてどうする。 心の中で呆れた溜め息を吐きながら、彼の次の言葉を待った。
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