第3話 七美との出会い

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「お先に~~~~」 七美がお風呂から出て来た。 「あっ、ゆつちゃんだけコーヒー飲んでる」 「あら、七美も飲む?」 お母さんが席を立ち上がろうとする。 「暑いからいい。それよりもビールの方がいいや」 「もう飲み過ぎだよ」 「だってぇ~~」 七美は子供みたいに口を尖らせた。 「あのなぁ七美」 七美の父親が口をはさむ。 「何?」 「今、ゆつきさんに色々話を聞いてたんだけど」 「え? 何の?」 「オマエとゆつきさんのこと」 「私とゆつちゃんの?」 「うん。少し前からお母さんと色々話してたんだけど、お父さんたちは女の子同士の恋愛を認めてやろうって」 「え?」 「オマエとゆつきさんは、そう言う関係なんだろ」 「う、うん」 七美が頷いた。 「オマエが女の子にしか興味がないことは前から分かってたんだ。そんなオマエが最近いつも嬉しそうにしているから、だからゆつきさんと会って色々話してみたかったんだ」 「そう……」 「それで、ゆつきさんならオマエを任せても安心だと、お父さんとお母さんはそう思った。だからオマエらのことを応援するから」 「あ、有難う」 七美は驚いた顔をした後、ポロポロ涙をこぼした。
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