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カジ君の土壌改善講座。
はーじまーるよー。
水はけの悪い土壌は、どうして水はけが悪いの?
それは土が『粘土質』だからだね。
粘土質ってなあに?
細かい砂の粒が多いってことだね。
砂が細かいとそれだけ隙間ができにくくなって、水が砂に溜まって流れていかなくなるんだ。
なるほど。
砂場の砂や海の砂が、濡れると粘土っぽくなるのはそういうことだったんだね。
そういうこと。
だから水はけを良くするためには土の中に隙間を作らないといけないんだ。
でも土は入れ替えられないし、砂を取り出すってなったら大変だよー。
そこで『腐葉土』の出番さ。
これを土に入れることで、土の中では微生物が活性化するんだ。
それでそれで?
微生物は、有機物を分解するときに『糊のような物質』を精製するんだ。そうすると、その『糊のような物質』が、なんと砂と砂を結合させて大きな粒を形成してくれるんだ。大きな粒ができたら、隙間がいっぱいできて、水はけもよくなるって寸法さ!
すごーい!
腐葉土って便利だね!
「以上、カジ君の脳内劇場でした」
土を大きな粒の状態にする、すなわち『団粒構造』を作ることができれば、水はけもよくなり、こんなカッスカスな土壌でも普通に畑が作れる程度にはよくなるのである。素晴らしい。
腐葉土ってのは、ほんとにすごい奴なんだと、改めて思う今日この頃だ。
「というわけで、腐葉土をたくさん用意してみました」
手持ちのアイテムボックスが腐葉土でぎっしりに。
調子に乗って作りすぎました。すみません。
要らない分は売ろう。
そんなこんなで。
腐葉土をそれなりに用意し、土壌改善のための第一歩を踏み出したわけだ。
が、実は土壌改善のために必要なものはこれだけではない。
「あとはペーハー値だな」
ペーハー値。
すなわち土壌の酸性アルカリ性。
川に生きる魚、海に生きる魚がいるように、野菜にも土の相性があるのだ。野菜を育てやすい値にしておくことで、野菜も呼吸がしやすくなって、高品質になってくれるのである。
ここまで考えなくても、それなりに野菜は作れるだろうが、そうは問屋が卸さない。
「やるなら徹底的にだ」
血が騒ぐぜえええええ!
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