第7章
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「きれいな髪ですね」 「ありがとうございます」 「でも」 海斗は不意に栞の顎を取り、後ろに向けた。 急な動作。 見上げた先に、海斗の顔がある。 端正な目鼻立ち。 まっすぐ栞に向かって落ちてくる。 「綺麗な目だ。この顔立ちならきっと短い髪も似合うでしょう」 海斗の瞳に栞の姿が映る。 どこまでもどこまでも入ってくるまっすぐな視線。 栞の心の奥に触れる。 とっさに栞は目を閉じた。
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