ep4『腐男子な彼』

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「あー、そういえば。そろそろ行かなくちゃいけないんじゃないの?」 「え、なに。」 「なにって。会議だよ、かいぎー。」 「あっ。」 そうだった、忘れてた。 悠の言葉に急ぎ時計を確認してみれば、分針は12の左隣である11に。 「あっ、やばい。」 「ほんとだねー、やばいねー。」 「いや、君もヤバいのは一緒のはずなんだけど。」   なんで君はそんな余裕なわけ。 心のなかで思ったことが顔にでてしまっていたのか、悠は俺の顔を一瞥すると、その細い眉を寄せ表情豊かに言って見せた。 「あぁ、なんか今日会長熱出しちゃったみたいでさ。」 「ねつ?」 「うん。朝、親衛隊の子が教えてくれたんだけど。......まぁ、そんな高くないみたいだし、大丈夫じゃないのー? こんな大事な時期に俺様何様生徒会長に倒れられたら、僕生きていけないしっ。」 「へー。」 あの会長が熱ね。 「あれ。桜庭くん、どうかした?」 「え? なにが。」 「いえいえ。ただ、美しく麗しい桜庭様のお顔にいけないシワがよってますわよ! ってね。」 「え、なに。一体なんのモノまねなの?」
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