ep3『犬猿の仲という言葉がぴったりなふたり』

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「だいたい貴様は......」 「あっ......!」 そう、自分勝手な想像を繰り広げると、冬至を睨み付けるその横顔に、あるはずもないものを発見したような気になって。 「どうしたんだ。桜庭。」 会長に向けられていた視線がそれる。 「冬至っ! 俺、昨日準備室に書類置き忘れたかも!」 「なんだと? なんの書類だ?」 「分かんない。でも多分すごい大切な書類だと思う。」 「あ? このバカっ! 貴様なにやってるんだ。今から探しにいくぞ。」 「うん。行く行く。」 相手をバカにするような笑顔から一転、真面目な顔になり風紀室を出ていった冬至を追いかけ、ドアの方へ向かう。 いまだソファーの横に突っ立ったままの会長へ、できる限り普通の声色で声をかけた。
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