ep3『犬猿の仲という言葉がぴったりなふたり』

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「会長。それ、別に飲まなくていいからね。ただのインスタントだし。会長がいっつも飲んでるのって、ここのコンビニにしか売ってないコーヒーだよね。あれ、俺も飲んだことあるけど美味しかったよ。」 ドアのぶを、引く。 「だからそれ、そこらへん置いといてね。帰ってきたら冬至が片付けるから。」 「え、あ。」 何か言いたそうな会長をおいて、ドアを閉める。 ガチャリ、と鍵の部分の金属音。 それにほっ、と安心して安堵の息をつく。 「はぁ。」 あの会長に、こんな助けなんていらなかったかもしれない。 彼のことだ。きっと、俺が気をつかって嘘を言ったことにも気づいているだろう。 そうなれば、あの会長の怒りをかうのは当然のことで。 でも。
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