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悠と親密な関係を気づくことになった発端の事件を思いおこしながら、辺りを見回す。
ふいに目に入った時計に、そろそろ生徒会室へ向かったほうがいいだろう、と悠に声をかけようとした瞬間。
「あっ、書記さまー。」
「犬飼さまーっ。」
一段下がったこのベンチからは見えない角度にある、右前方にある渡り廊下。
そこから聞こえてきているのだろう生徒たちの声に、危うく声を漏らしそうになり、そっと深くベンチへ座り直す。
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