第3章 人チガイデス

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「よ、世の中には3人くらい似た人物がいるそうなので。 わ、私はあなたを存じ上げませんし」 確かに知らない。 私が知ってる木月理玖と言う男はこんな自然な会話をするヤツではなかった。 もっとボソボソとちっさな声の、コミュ障の塊みたいな男だった。 あのおどろおどろしい暗い影は何処に行ったのだ。 霊能者にお払いでもしてもらったのだろうか。 すっげー霊力だな。ぜひ紹介して欲しい。 「いろはさ、やっぱりなんか怒ってるわけ? 8年前もいきなり消えたし」 「…………」
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