第3章 人チガイデス

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「何階ですか?」 パネルの前の高原くんが理玖を振り返る。 「13階でお願いします」 13階と言えば、CEO及び役員の部屋が並ぶ階ではないかい。 この人一体何しにうちの会社に来たんだろう。 「篠原さん。昨日のお話、きちんと聞きたいんですけど。今日昼御飯一緒にたべませんか」 高原くんの発言は本人の預かり知らぬところで、空気がよめていない。 てか、ここ酸素濃度低くないか? 私が二酸化炭素吐きまくってるせいか? 「き、今日はえーと、その話はまたあとでしようか?」 曖昧に誤魔化して真っ直ぐ前を見る。 隣は見れない。なんか怖いし。
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