第1章 幸せそうな花嫁様

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そう。花嫁。 どこからどう見ても、私は幸せそうな花嫁様!! 「じゃあ篠原様。お写真の撮影場所にご案内いたします。どうぞこちらに」 黒の制服を着たお姉さんに、うやうやしく手を取られて裾を気にしながら歩き出す。 服装が違うと中身まで変わった気がするのはどうしてだろう。 いつものガサツな私はナリを潜め、しゃなりしゃなりと足を進める。 今日の日を祝うかのような快晴の空の下、かわいいバラのアーチが点在するイングリッシュガーデンでパシャパシャとカメラマンがシャッターを押す。
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