第4章 野良猫にミルク

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ポカンとしている私を胡散臭げに睨んでイケメンが手を差し出す。 「眼鏡」 ……よほど眼鏡にご執心らしい。 握りしめていた眼鏡を渡すと、「…指紋…」と不機嫌に呟いて、イケメンはTシャツの裾で眼鏡を拭き出した。 身なりにはこだわらないわりに、意外と細かい男だ。 ようやく納得いくまで綺麗にした眼鏡をイケメンが装着する。 すると、まあ、なんてことでしょう! あっという間にもっさり地味男の完成です! ……ビフォーアフター感、半端ねー。
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