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ぐりゅゅゅゆ。
「……あの。お腹すいてるんですか?」
主張の激しい腹の虫を聞きながら、そう尋ねると、木月さんは苦い顔で頷いた。
「…昨日食べたもの全部吐いたから」
なんだ。この人酔った後の記憶、しっかりあるんじゃん。
じゃあ、とっとと帰ろうとしたのは、昨日の自分の失態が気まずいからか?
困ったからとりあえず逃げだすなんて、20歳の大人としてどうかと思うけど
まあ、責めてやるまい。きっとこの人は謝りかたをしらないのだ。
コミュニケーション能力低そうだし。
ぐりゅゅゅゆ。
「木月さん」
ドアを開けようとして鍵に阻まれてるモサメンを再度呼び止める。
「まだなにか?」
思いっきり迷惑そうに振り返った彼に、
「朝ご飯食べていきます?」
ニッコリ笑顔でそう尋ねると、彼はポカンと間抜けな顔で私を見つめた。
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