3☆シンデレララブストーリー

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そりゃあ、まぁ。 そんなふうに言われたら。 妄想して、浮かれちゃうよ。 楽しい笑いの中で、電話は充電切れになってしまい途中でやむ無く終了。 しばらくして、彼氏からのメール。 「振り込みの件、宜しくね」 それか。 「了解しました☆」 とか、送りつつも溜め息が出た。 「はぁ~っ…」 私は仕事の休憩時間をずらして、休憩時間内で、あらかじめ引き出しておいた現金27万を持って、指定された銀行へと向かった。 何やってんだろう…。 何度も何度も思った。 仕事中も、自分が同棲する部屋の頭金を、全額支払うだなんて口が裂けても誰にも言えなくて。 しかも、私の働いた3ヶ月間のお給料が、もうすぐ私の元から消えて無くなるのかと思うと。 嫌な事ばかりある仕事の中で、血眼になって働いて耐えてきた自分を思い出したら。 自転車をこぎながら、銀行に着く手前で涙が出た。 自分の幸せのためなのに。 何故か悔しいだなんて。 変な涙が出た。 男に生まれてきてたら、もっと嫌かも。 好きな人のためだからって、お金と無償の愛を与えなくてはいけないんだもの。 しかも結婚したら一生…。 ちまちまプレゼントだなんて、贅沢言うんじゃねぇよ、バーロー! とか、そりゃあ思うかもね。
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