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ここは西の国の一番大きな都市、ティアラ帝国
そこから少し離れた場所にある森の中
僕は今、学園の授業で受けた依頼をこなしている
『このくらいでいいかな?』
採取した薬草を腰に下げ、帰ろうとした時、離れた場所から何かの雄叫びが聞こえた
ギャオオオォォォォォォォ!!
『っ!…近いな』
気になったから少々ビビりながらも雄叫びが聞こえた場所に、木陰に隠れながら向かって行くと、突然鎧を着た騎士がぶっ飛んできた!
慌てて木陰から飛び出る
騎士は僕が隠れていた樹に叩きつけられのびてしまった
一体なにが…
『ぇぇー…まじかぁ…』
そこに居たのは尻尾を振り抜いた体制の子供ドラゴン
その周りには壁に叩きつけられた騎士そ、の辺りに倒れている騎士達
ちょっと離れた場所にはかなり豪華な馬車が
子供と言えど、ドラゴンだ
人間の大人の三倍近い体格はある
子供ドラゴンは倒れていた騎士をひょいっと口で拾いあげ、パクりっ
モグモグしてる…と、思ったらすぐにペッと吐き出した
ドチャッとする音と共に、鎧がひしゃげた騎士だった肉塊が地面に叩きつけられた
どうやら鎧がお気に召さなかったようだ、鉄臭い血の臭いが充満する中、豪華な馬車があった方から声が聞こえた
「あらあら?ドラゴンさんですか?
始めてみましたわ」
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