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「ねぇ、また何か読んでるの?」
寝室から声を掛ける冴子。
「ああ、読んでる。
悪いけど邪魔しないで。」
俺は読書家ではない。
だから冴子も、俺が本を読み耽っていると不思議そうな顔をする。
「ふぅん……、珍しい。
一段落したらご飯にしよう?」
「ああ。」
上の空のまま返事をする。
一度読み始めると止まらない。
きっとそれが、時雨怜叶の作品が持つ最大の魅力だろう。
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