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浜松へ戻り、早速飯沼から借りた文庫本の表紙を捲ってみる。
「“鍵のない宝石箱”……か。」
新千歳空港内の書店、それから、帰宅途中に立ち寄った近所のスーパー内にある書店にも。
まだ発売まで1週間もあるというのに、どの書店でもこの書籍のPRを重点的に行っていた。
それは、きっとこの本の著者への弔いのため。
死に直面しながらも、自分の全身全霊を尽くして我が子を護った。
母親としての役目を全うし、娘を残して力尽き志半ばで逝ってしまった新人作家。
彼女の行動、思いに感動したのは、きっと既存のファンだけじゃない。
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