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◆
―――
躊躇せざるを得ない。
どんなに「好き」と言われても、今の私たちは、お互い愛し合ってはいけない関係になってしまったから。
―――
あの小説のこの1文が頭から離れない。
それから、その後に書き記されていた文章の内容も。
―――どうして彼女があの事を知っているんだ……?
不可解極まりない。
あの夜の事は、俺と綾女以外知る由もないのに。
「―――……とう。おい、時任!」
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