1日目―あなたから始まります―

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リョウスケの部屋に入ると、すでにミナトがいた。 「ケイタ遅かったな」 高崎(たかさき)ミナトはスマホから視線を離さずにそう言った。 高校からの仲だが、あっさりした性格と趣味のゲームが互いに気に入って今じゃ毎日のように遊んでいる。 頭がよく、テスト前はヤマ張ってもらったりと何かと助けてもらってる訳だ。 「コンビニ寄ってたんだよ。ジュース差し入れ」 持っていたコンビニの袋を差し出すと、ひょいとリョウスケが受け取った。 「おっサンキュー!」 織田(おだ)リョウスケはいわゆる幼馴染で、腐れ縁ってやつだ。 バカなやつだが、なんとなく気が合い一緒にいるのが心地いい。 中学時代、一緒にやっていたバスケをまだ続けていて、体力には自信があるみたいだ。 オレは適当に座ると、ジュースを開けて一口飲む。 「じゃあ、やりますか」 不敵な笑みを浮かべ、リョウスケが取り出したのは昨日発売したばかりの大人気バトルゲーム。 オレとミナトがニヤリと笑うと、ゲームが始まった。
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