3日目―不可解な事件―

22/22
662人が本棚に入れています
本棚に追加
/557ページ
チャララン ナオヤのスマホが鳴る。ポケットから取り出すと、真剣に文字を目で追っている。 「…よし。じゃあ、早急に始めよう。現状バトンが回ってきただけで、実際何をすればいいのかもわからない状態だ。昔同じような事が流行ったのなら、当時の小学校の事から詳しく調べよう。」 オレは思わず焦りを含んだ声が出てしまう。なんの確証もないけれど、この時のオレたちはなにか行動を起こしたくて躍起になっていた。 「よっしゃ。オレは午後サボるぜ!こうしちゃいられねぇって!」 リョウスケも気合が入っている。いつものおちゃらけた調子だが、表情は至って真剣だった。 「わかった。じゃあ、今日1日各自調べて、明日から始められるようにしよう」 ミナトの声に、オレ達4人は決意と共に顔を見合わせた。
/557ページ

最初のコメントを投稿しよう!