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チャララン
ナオヤのスマホが鳴る。ポケットから取り出すと、真剣に文字を目で追っている。
「…よし。じゃあ、早急に始めよう。現状バトンが回ってきただけで、実際何をすればいいのかもわからない状態だ。昔同じような事が流行ったのなら、当時の小学校の事から詳しく調べよう。」
オレは思わず焦りを含んだ声が出てしまう。なんの確証もないけれど、この時のオレたちはなにか行動を起こしたくて躍起になっていた。
「よっしゃ。オレは午後サボるぜ!こうしちゃいられねぇって!」
リョウスケも気合が入っている。いつものおちゃらけた調子だが、表情は至って真剣だった。
「わかった。じゃあ、今日1日各自調べて、明日から始められるようにしよう」
ミナトの声に、オレ達4人は決意と共に顔を見合わせた。
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