怪談バトン

４日目―死を予言する放送―

４日目

昨日の午後から、それぞれが怪談バトンのキーワードを探していた。

オレも朝までネットで色々調べてみたりしたが、なかなかこれといったヒントは見つけられなかった。

生徒にかたっぱしから聞き込みすれば何かしらの噂は聞き出せるのかも知れないが、どこまでがルールに触れるのかわからないため、むやみに人には聞けない。

オレの寝不足も中々深刻なことになっており、流石に今日は学校をさぼった。

放課後、４人でリョウスケの家で集まった。

相変わらず両親はいない。エアコンを消し忘れていたのか、部屋に入った時にはすでに空調が効いていた。

「おつかれケイタ」

ミナトとナオヤは先に着いていた。ミナトは今来たところだろう。カバンも置かずに立っていた。

確かに７月とはいえかなり暑いが、よっぽど急いだのか、少し長めの前髪が汗で額に張り付いている。